原状回復の費用相場は?現場ごとの費用相場徹底比較
原状回復の費用相場は?現場ごとの費用相場徹底比較
賃貸物件を退去する際に必要となる原状回復は、借主が物件を契約時の状態に戻すための重要な手続きです。このプロセスには、壁の修繕や床の修理、設備の撤去やクリーニングなど、さまざまな作業が含まれますが、その費用は物件の種類や損耗の状態によって異なります。
本記事では、「原状回復 費用相場比較」に焦点を当て、個人向け住宅や商業施設、オフィスなどの物件別に原状回復 費用相場の目安を詳しく解説します。また、複数の業者の見積もりを比較する方法や、費用を抑えるためのコツについても触れていきます。これにより、退去時のトラブルを避けつつ、適切な費用で原状回復を進めるためのポイントを押さえましょう。
目次
原状回復とは?基本的な定義と目的
原状回復の費用相場とは?総額と内訳を徹底解説
2.1 住宅物件の原状回復費用相場
2.2 オフィス物件の原状回復費用相場
2.3 商業施設・店舗の原状回復費用相場
原状回復の費用相場比較:実際の施工事例をもとに解説
3.1 新宿ルミネ(カフェ/70席)
3.2 銀座SIX(カフェ/20席)
3.3 虎ノ門ヒルズ(オフィス/100平米)
3.4 六本木ミッドタウン(レストラン/79席)
原状回復の費用を抑えるためのコツ
まとめ
1. 原状回復とは?基本的な定義と目的
原状回復は、賃貸物件を退去する際に、借主が物件を契約時の状態に戻すために行う修繕作業のことを指します。具体的には、壁紙の張り替えや床の修繕、設備の撤去、清掃などが含まれます。通常の損耗(経年劣化)は、借主の負担とされないことが多いですが、故意や過失による損傷については、借主が修繕費を負担することが一般的です。原状回復は、賃貸物件を退去する際に必ず行うべき重要な手続きです。これを怠ると、敷金が返還されない、追加費用を請求される、法的トラブルに発展するなど、借主にとって大きな負担が発生します。また、賃貸市場での信用問題にも影響するため、適切な時期に計画的に原状回復を行うことが重要です。契約書を確認し、必要な修繕やクリーニングを早めに実施することで、円滑に物件を引き渡し、トラブルを避けることができます。
原状回復の費用相場とは?総額と内訳を徹底解説
原状回復の費用は、物件の広さ、種類、損耗の度合い、そして依頼する業者によって大きく異なります。以下にて物件のタイプ別に総額の目安を記載し、その内訳を具体的に説明しました。是非ご参照ください
1. 住宅物件の原状回復費用相場
総額の目安
一般的なアパート(50~70㎡):20万円~50万円
マンション(70~100㎡):40万円~80万円
住宅物件の原状回復費用は、部屋の広さや損耗の状態に大きく左右されますが、一般的なアパートやマンションの退去時には、20万円から80万円程度が相場です。
費用の内訳
壁紙の張り替え(1㎡あたり1,000円~2,500円)例えば、50㎡の物件で20㎡分の壁紙を張り替える場合、約2万円~5万円程度の費用がかかります。
フローリングの修繕(1㎡あたり3,000円~5,000円)床の傷や摩耗があれば、フローリングの補修が必要です。30㎡のフローリングを修繕する場合、9万円~15万円程度の費用が発生します。
クリーニング費用(物件全体の清掃:2万円~5万円)退去前に全体的なクリーニングが必要となります。特にキッチンや浴室、トイレなど水回りの清掃が重要です。
設備の撤去や修繕(エアコン、照明器具の撤去:約1万円~3万円)古い設備の撤去や修繕も、場合によっては費用に含まれます。エアコンや照明器具の撤去費用は、1~3万円が一般的です。
2. オフィス物件の原状回復費用相場
総額の目安
中小規模オフィス(100~200㎡):50万円~150万円
大規模オフィス(200㎡以上):100万円~300万円以上
オフィス物件は、家具や備品の撤去、内装やパーティションの修繕などの大規模な作業が伴うため、住宅に比べて費用が高額になります。特に、IT機器や配線設備の撤去費用がかかることが特徴です。
費用の内訳
パーティションの撤去(1カ所あたり2万円~5万円)パーティションの設置や壁を取り除く場合、設置箇所ごとに2万円から5万円の費用が発生します。
配線・IT設備の撤去(50㎡あたり10万円~30万円)オフィスには多くの配線やIT機器が設置されており、それを撤去するには専門業者が必要です。中規模オフィスでは、10万円から30万円程度が見積もりの目安となります。
フロアのクリーニング(1㎡あたり500円~1,000円)フロア全体のクリーニングは、床面積に応じて費用が発生します。100㎡のオフィスの場合、約5万円~10万円がかかります。
照明・空調設備の撤去(1台あたり1万円~5万円)古い照明や空調設備の撤去が必要な場合、1台あたり1万円から5万円の費用が発生します。大規模なオフィスでは複数台撤去することが多く、費用が増加します。
3. 商業施設・店舗の原状回復費用相場
総額の目安
小規模店舗(50~100㎡):50万円~200万円
大規模店舗(100㎡以上):200万円~500万円以上
商業施設や店舗の原状回復では、内装や特注設備の撤去が必要となるため、住宅やオフィスよりもさらに高額になるケースがあります。特に、厨房やカウンター、什器類の撤去・修繕は大きな費用を伴います。
費用の内訳
厨房設備の撤去(10万円~50万円)レストランやカフェでは、厨房機器の撤去が大規模であるため、10万円から50万円程度の費用がかかることが一般的です。
什器・カウンターの撤去(5万円~20万円)店舗内の什器やカウンターなどの撤去は、規模によって費用が異なります。カウンターが大規模であれば、10万円以上のコストが見込まれます。
内装全体の修繕(50万円~200万円)店舗の内装全体の修繕、特に壁や床の修繕は大きなコストが発生します。広さや内装の複雑さによって、50万円から200万円を見込んでおく必要があります。
クリーニング費用(10万円~30万円)レストランやカフェなど、日々使用される場所はクリーニングの範囲が広くなります。特に、グリスや油汚れが溜まる厨房などは、清掃費用が高額になることがあります。
原状回復の費用相場比較:弊社の施工事例をもとに解説
以下の表は、実際に施工された商業施設やオフィスの原状回復にかかった費用をまとめたものです。各物件の広さ、席数、場所、指定業者の見積もりと、弊社的な費用削減結果を示しています。
施 原状回復の費用相場を把握するための表
物件タイプ | 座席/広さ | 他社見積もり費用 | 弊社実施費用 | 削減率 |
カフェ(新宿) | 70席 | 1500万円 | 400万円 | 73% |
カフェ(銀座) | 20席/50㎡ | 1500万円 | 600万円 | 60% |
オフィス(虎ノ門) | 100㎡ | 200万円 | 200万円 | 0% |
レストラン(六本木) | 79席/213㎡ | 6500万円 | 3500万円 | 46% |
2. 各事例の詳細と費用内訳
2.1 新宿ルミネ(カフェ/70席)
場所: 新宿
物件タイプ: カフェ(70席)
他社見積もり費用: 1500万円(指定業者)
弊社実施費用: 400万円(グループ会社で実施)
削減額: 1100万円
新宿ルミネのカフェの原状回復では、指定業者から1500万円の見積もりが提示されましたが、実際にはグループ会社が施工を担当し、400万円程度で完了しました。特にこの案件では、施工がJR新宿駅の地下改札横で行われ、駅が封鎖された深夜帯にしか作業できないという難条件がありました。工事の特殊性にもかかわらず、コストを大幅に削減できたことが特徴です。
2.2 銀座SIX(カフェ/20席)
場所: 銀座
物件タイプ: カフェ(20席/50平米)
他社見積もり費用: 1500万円(指定業者)
弊社実施費用: 600万円(グループ会社で実施)
削減額: 900万円
銀座SIXのカフェでは、1500万円の見積もりに対して600万円での施工が行われました。高級商業施設であり、最新の設備を誇るため、見積もりが高額でしたが、コスト削減に成功した事例です。
2.3 虎ノ門ヒルズ(オフィス/100平米)
場所: 虎ノ門
物件タイプ: オフィス(100平米)
他社見積もり費用: 200万円
弊社実施費用: 200万円
虎ノ門ヒルズのオフィスでは、見積もりどおり200万円で原状回復が完了しました。規模が比較的小さく、設備の撤去や修繕が少なかったため、費用が低く抑えられました。
2.4 六本木ミッドタウン(レストラン/79席)
場所: 六本木
物件タイプ: レストラン(79席/213平米)
他社見積もり費用: 6500万円(指定業者)
弊社実施費用: 3500万円
削減額: 3000万円
六本木ミッドタウンのレストランでは、指定業者による6500万円の見積もりから、3500万円に削減されました。コスト削減には、弁護士を交えた交渉が長期間にわたって行われたことが影響しており、大規模な原状回復作業でも費用削減が実現した例です。
原状回復の費用を抑えるためのコツ
上記の事例を通じてわかるように、原状回復の費用は業者によって大きく異なります。以下の方法で費用を抑えることが可能です。
複数の業者から見積もりを取る コスト削減の最初のステップは、複数の業者から見積もりを取得し、比較することです。業者ごとに価格設定や作業内容が異なるため、価格だけでなく、具体的な作業範囲も確認しましょう。
早期に計画を立てる 退去の数カ月前から原状回復を計画し、必要な修繕や撤去作業を事前に確認しておくことで、無駄な費用を抑えることができます。急な依頼は費用が高額になることがあるため、余裕を持って進めましょう。
まとめ
原状回復の費用相場は、賃貸物件を退去する際に発生する原状回復の費用が、物件の種類や広さ、損耗の状態によって大きく異なります。上記でも説明した通り住宅物件では、一般的に20万円~80万円、オフィス物件では、中小規模のオフィスで50万円~150万円、大規模オフィスで100万円~300万円以上かかることが多く、パーティションや配線・IT設備の撤去費用が特に高額です。商業施設や店舗の場合、店舗の広さや設備によって50万円~500万円以上が見込まれ、厨房設備や什器の撤去、内装の修繕に多くの費用がかかります。原状回復をお考えの方は費用感の参考にしてみてください。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました!